PM研修講師はどうやって探す?企業が実際に使っている10の方法と具体的な企業・団体例

この記事について

 企業でプロジェクトマネジメント力を高めるために、PM研修の導入を検討するケースが増えています。

 しかし、企業でプロジェクトマネジメント(PM)研修を実施する際、「どこで講師を探せばよいのか」という課題に直面するケースは少なくありません。
 ネット検索だけでも候補は見つかりますが、実務では 研修ベンダー、専門団体、コンサル会社、社内人材など複数のチャネルを組み合わせて探す のが一般的です。

 この記事では、企業が実際に活用している PM研修講師の探し方を10の方法に整理し、具体的な企業・団体名とともに紹介します。


1. 研修ベンダ(企業研修会社)に問い合わせる

 最も一般的な方法が、企業研修会社に講師派遣を依頼する方法です。研修会社は 講師・教材・研修設計をセットで提供しているため、品質や運営面の安心感があります。

PM専門・IT系研修会社

  • 日本PMO協会
  • 日本プロジェクトソリューションズ
  • ゴールコンサルティング合同会社

IT研修会社

  • NECビジネスインテリジェンス
  • ネスコウイング

総合研修会社

  • パーソル総合研究所
  • リクルートマネジメントソリューションズ
  • グロービス
  • 日本能率協会(JMA)
  • インソース
  • トーマツ イノベーション

これらの企業では PM研修のカスタマイズや講師派遣が可能です。


2. プロジェクトマネジメント関連団体に問い合わせる

PMの専門団体は、資格保有者や実務家のネットワークを持っています。
団体経由で 研修講師や講演者を紹介してもらえるケースもあります。

代表的な団体

  • PMI日本支部
  • 日本PMO協会
  • 日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)

こうした団体には

  • PMP資格保有者
  • PMOコンサルタント
  • 研修講師経験者

などが多く所属しています。


3. コンサルティング会社に依頼する

プロジェクトマネジメントやPMO支援を行っているコンサル会社も、研修サービスを提供していることがあります。

  • アクセンチュア
  • デロイト トーマツ コンサルティング
  • PwCコンサルティング
  • 日立コンサルティング
  • ベイカレント

こうした企業では 実務経験の豊富なコンサルタントが講師になることが多いのが特徴です。


4. 個人講師・専門家を直接探す

近年は個人で研修講師をしているPM専門家も増えています。
企業研修会社を通さず、直接依頼する方法です。

探し方の例

LinkedInで検索

検索キーワード例

  • PMP
  • プロジェクトマネジメント 講師
  • PMO コンサルタント

技術コミュニティサイト

  • Speaker Deck
  • Peatix
  • connpass

登壇経験がある人は 研修や講演依頼を受けている場合が多いです。


5. カンファレンス・勉強会から探す

カンファレンスの登壇者は 説明力・専門性が高い人材が多いため、研修講師候補として有力です。

代表的なイベント

  • PMI Japan Forum
  • PMOカンファレンス
  • Agile Japan
  • Developers Summit

登壇者に直接問い合わせて研修依頼をする企業もあります。


6. 講師エージェント・講演会社を利用する

講師紹介を専門にしているエージェントを利用する方法もあります。
希望テーマに合った講師候補を紹介してくれます。

  • 講演依頼.com
  • Speakers.jp
  • ビズアップ総研
  • シェアーズカフェ

メリット

  • 講師候補を複数提示してくれる
  • 実績が確認できる
  • 相場が分かりやすい

7. 社内人材を講師にする

社内にプロジェクト経験が豊富な人材がいる場合、
社内講師として研修を実施する方法もあります。

例えば

  • 社内PMO
  • 大規模プロジェクト経験者
  • 元コンサルタント

社内講師のメリット

  • 自社の事例を使える
  • コストが低い
  • カスタマイズしやすい

8. 取引先・SIerから紹介してもらう

IT企業やSIerにはプロジェクトマネジメント経験者が多く、
社外研修講師をしている人材がいる場合があります。

  • NTTデータ
  • 富士通
  • 日立製作所
  • 野村総合研究所

既存の取引関係がある場合、紹介してもらえる可能性があります。


9. 知人・コミュニティから紹介してもらう

人脈から講師を紹介してもらう方法です。

  • PMP資格コミュニティ
  • PM勉強会
  • ITコミュニティ

実務では 知人紹介で優秀な講師が見つかるケースも多くあります。


10. 大学・大学院の教員に依頼する

大学の研究者やMBA講師が企業研修を行っているケースもあります。

例えば

  • 経営学
  • 経営工学
  • ITマネジメント
  • プロジェクトマネジメント

大学の研究室やビジネススクールを通じて依頼できる場合があります。


実務でよくある講師探索の進め方

次のような順番で講師を探すケースが多いです。

  1. 研修会社に2〜3社問い合わせ
  2. PM関連団体に相談
  3. LinkedInで講師候補を検索
  4. 社内PMOや経験者にヒアリング

この方法で 5〜10名程度の講師候補が見つかることが一般的です。


まとめ

PM研修の講師は、次のような複数のチャネルから探すことができます。

  • 研修ベンダー
  • プロジェクトマネジメント団体
  • コンサル会社
  • 個人講師
  • カンファレンス登壇者
  • 講師エージェント
  • 社内人材
  • 取引先企業
  • 知人紹介
  • 大学・研究者

それぞれ特徴が異なるため、複数の方法を併用することで最適な講師を見つけやすくなります。

若干の補足

しかし、あらためてこうして見てみると、リサーチ対象が多く、ちょっと呆然としてしまいますね。

なんとなくリサーチして、なんとなく問い合わせて、なんとなく打ち合わせして、なんとなく見積や提案をもらって・・・ということだと、もしかしたら、富士の樹海に迷い込んでしまうかもしれません。

迷わないためのおすすめは「PM研修企画書」を準備しておくことです。記載のポイントは、以下の通りです。

項目観点
目的
(そもそも、なぜPM研修が必要か)
・業務現場で、起きている問題
・そこから発生している直接的損失、間接的に発生している機会損失
・従業員ロイヤリティ低下や離職率の観点
・顧客の満足度、継続率への影響
期待効果
(実施によって、どうなりたいか)
・実施し、成功した場合の想定効果(売上や利益率等へのインパクト)
・対象者に、どのような意識や行動の変容が起きてほしいか
・問題を解消できた場合に予防できる、自社や自組織のリスク
仕様
(どんなふうに実施したいか)
・学習目標とテーマ、ゴール
・学習環境(対面授業、オンラインなど)
・学習者の人数
・学習者は誰か(職種、経験年数、部署など)
・学習内容(計画立案、問題対処、リスク防止 など)
・学習体験の質(楽しく学ぶ、深く考える など)
設計
(具体的な内容の想定イメージ)
・学習スタイル(講義、議論、体験、実践など)
・カリキュラムの構成やシラバス
・教材、コンテンツ(テキスト、動画など)
・インタラクション設計(クイズ、ディスカッション)
・タイムテーブル
・講師やファシリテーターのペルソナイメージ
・評価、効果測定方法の検討

 PM研修企画書のテンプレートと、ITPM、新規事業PM、仕事基礎力向上の3つのケースでの記載例を配布しています。ご参考になるようでしたら幸いです。

https://www.gotolab.co.jp/wp-content/uploads/2026/03/PM-training_plan_gotolabSpecialTemplate.pptx

PM育成の
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プロジェクトマネジメント力の強化は
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    この記事の著者

    後藤洋平,ポートレート

    プロジェクト進行支援家 後藤洋平

    ものづくり、新規事業開発、組織開発、デジタル開発等、横断的な経験をもとに、何を・どこまで・どうやって実現するかが定めづらい、未知なる取り組みの進行手法を考える「プロジェクト工学」の構築に取り組んでいます。

    プロジェクト能力開発やPM/PL人材不足問題の解決のために、日々、試行錯誤しながら、活動しています!

    著書

    ・予定通り進まないプロジェクトの進め方(宣伝会議)
    ・紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本(翔泳社)
    ・“プロジェクト会議”成功の技法 チームづくりから意思疎通・ファシリテーション・トラブル解決まで(翔泳社) 等

    提供サービス実績

    ・現場リーダー層のプロジェクトマネジメント能力や業務課題の現状調査
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    ・PMO部門責任者の退任にともなう後任探し、引き継ぎのための業務棚卸し支援
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