PM人材が育たない会社に共通する7つの問題

この記事について

多くの企業で「PM人材が育たない」という課題が聞かれます。

といった状況に悩んでいる企業は少なくありません。

\この記事では、PM人材育成がうまくいかない理由と、企業が取るべきアプローチを整理します!/

PM人材が育たない企業の典型パターン

PM人材が育たない企業の典型パターンには、おもに7つのタイプがあります。

パターン① OJT任せ

 そもそも体系的な育成の仕組みがなく、現場まかせにしている企業は意外と多いです。

パターン② 営業重視、納品軽視

 なかでも、営業力が強い企業は、PM能力が低くても数字が作れてしまうので、PM育成を軽視しがちです。

パターン③ PMの役割があいまい

 業務上、プロジェクトマネジメント業務が大事で、実際にポジションとしてPMを置いていても、その役割をあいまいにしているせいで、適切に管理がなされず、現場が崩壊しているケースもよく見かけます。

パターン④ 成功して当然、という風潮がある

 どんなに困難なプロジェクトでも、成功しても当たり前、称賛も評価もされず、有能なPMが静かに会社を去っていく、というのも、よく見かける姿です。

パターン⑤ 遅延や失敗を当たり前だと思い込んでいる

 同時に、失敗が常態化してしまい、なんの反省もなく生産性の低い現場が回り続けてしまう、という地獄も、かなりよく見かけます。

パターン⑥ 無駄な作業で忙殺されている

 「仕事はやらされ」「我慢するから給料が出る」と思考停止して、本質的な課題から目を背け、眼の前の無駄な業務に没頭し、現実逃避をしていることも多いですね。

パターン⑦ 特定の「できる人」に依存している

 「最後はあの人がなんとかしてくれる」という甘えが、成長意欲や責任感を阻害している・・・。

原因の解説:なぜPM育成は難しいのか

 PM育成が難しいのは大きく4つの理由があります。

①プロジェクトの現場は多様であるがゆえに、いつも同じ手段やマニュアルが通用しない
②プロジェクト組織の構造上、ボトルネックが多く、適切にケアやフォロー、指導ができない
③PM能力を自己評価することは難しく、多くの人は「自分はできている」と勘違いしている
④押し付け型で、現場や育成対象者のニーズにあわない研修をやりがち

理由① プロジェクト状況は多様であり、「おなじもの」がない

●案件や状況などの個別性が高いために、PM能力を客観的に評価することが、そもそも難しい
●成功基準、初期条件の有利不利、課題や制約の質・量も異なるし、関係者同士の相性や外部環境の影響も大きい
●そのなかで、PMやPLの力のおかげで成功させたのか、そうでなかったのか、外の人間から見えづらい
●業務の中で、PMやPLが適切に物事に対処できているのかを客観的に判断するのも、実際問題として、かなり難しい
●PM能力は、いわゆる狭義のPMスキル以外にも、広い範囲の知識や技術、能力、経験が求められる
●ゆえに、とりあえずPM研修を受けさせたら、PM能力が向上する、という図式は、いつでも成り立つとは限らない

理由② プロジェクト組織は、ボトルネックだらけ

 プロジェクト組織はたいてい、以下の図のような状況になっています。

 「最後はこの人が、なんとかする」という構造が、みんなを救いもしますが、みんなを不幸にもしています。

理由③ PM能力の自己評価が難しい

 ほとんどの人は、自分はプロマネについては問題ないと自己認知しています。

④押し付け型で、現場や育成対象者のニーズにあわない研修をやりがち

解決策:PM能力を高める3つのアプローチ

 PM育成アプローチには、おおきく3つの方向性があります。

①体系的なPM知識や理論の教育
②実践型トレーニング
③実務伴走・フィードバック

PM育成アプローチの比較

 外部サービスを活用してPM育成を行う場合の特徴と課題を整理します。

サービスタイプ一般的な内容特徴向いているケース
大手総合研修ベンダの
PM系コンテンツ
オーソドックスな内容の
パッケージ型研修が主
実務連動:✕
カスタマイズ:△
大企業
企画職、総合職
基礎知識インプット
情報システム子会社系の
研修ベンダ
体系的カリキュラム
PMBOKベースの高度な内容
実務連動:△
カスタマイズ:✕
プライムベンダSIer
大規模で複雑な案件
研修動画サービス網羅的カリキュラム
初級から上級まで幅広く取り扱い
実務連動:✕
カスタマイズ:✕
社員の学びの動機が明確
ITエンジニア向け研修ベンダの
PM系コンテンツ
エンジニアリングの現場に特化実務連動:◯
カスタマイズ:△
中小中堅
IT/Web制作会社
プロジェクトマネジメント特化の
専門ベンダ(中規模)
5~10名程度の登録講師
整備された研修メニュー
実務連動:△
カスタマイズ:△
中小中堅
事業会社全般
PM特化の専門ベンダ(小規模)
または個人
エッジの立った先端コンテンツ
柔軟なカスタマイズ性
実務連動:◯
カスタマイズ:◯
本当に結果を出したい
現場を変えたい

事例

 弊社の事例をふたつ、ご紹介します。
①実務伴走、サポートの結果、自然と能力が向上したケース
②事前にPM能力をアセスメントし、育成プログラムを整備のうえ、施策を展開

事例① 実務伴走、サポートの結果、自然と能力が向上したケース

 ドローンスタートアップで、PoCが迷走。
 コンサルティングやPMスキル教育を受けたことのない、若手ドローンパイロットに伴走。
 打ち合わせ同席、提案資料の作成、見積もり相談、リサーチ支援、実験現場立ち会いなどを多角的に実施。
 気がつけば、PM能力が向上し、会社のなかのスター選手に。

事例② 事前にPM能力をアセスメントし、育成プログラムを整備のうえ、施策を展開

 慢性的なPM人材不足、メンタル退職にお悩み。
 ドキュメントからスキルレベルを客観視する、「PMアセス」を実施。
 マネージャ、GM陣へのインタビューを実施し、PMロールの定義も含めてコンサルティング。
 全社の機運醸成研修、専門部隊への個別研修など、戦略的な育成体系を構築。

まとめ

 PM育成は、ありきたりなパッケージ研修をお仕着せでやっても、無意味です。時間の無駄です。
 有効なアプローチは、二択です。

アプローチ① とにかく具体的な案件を定め、具体的に行動を起こす。

アプローチ② 本当の問題を徹底的に掘り下げ、戦略的に解決する。

プロジェクト推進力の強化やPM人材育成について、企業ごとに課題は異なります。
もし自社の状況に合わせたアプローチを検討したい場合は、お気軽にご相談ください。

PM育成の
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プロジェクトマネジメント力の強化は
企業ごとに課題が異なります。
もしPM人材育成やプロジェクト推進力の改善を検討している場合は、
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    この記事の著者

    後藤洋平,ポートレート

    プロジェクト進行支援家 後藤洋平

    ものづくり、新規事業開発、組織開発、デジタル開発等、横断的な経験をもとに、何を・どこまで・どうやって実現するかが定めづらい、未知なる取り組みの進行手法を考える「プロジェクト工学」の構築に取り組んでいます。

    世の中のプロジェクトがもっと幸せなものであるようにと思って、日々、プロジェクト立て直しや育成プロセス改善など、試行錯誤しながら、活動しています。

    mail: info@gotolab.co.jp
    Facebook https://www.facebook.com/gotoYohei
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    https://www.youtube.com/@project_and/featured

    著書

    ・予定通り進まないプロジェクトの進め方(宣伝会議)
    ・紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本(翔泳社)
    ・“プロジェクト会議”成功の技法 チームづくりから意思疎通・ファシリテーション・トラブル解決まで(翔泳社) 等


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