プロジェクト炎上やマネジメントのストレスに耐えられなくなったら:感情に蓋をしないと働けなくなったときに知ってほしいこと

この記事について

プロジェクトマネジメント、この苦しさはいったいなんだ?

あるときは、自分のせいでもないミスや遅延の尻拭い。
また別のあるときは、本来やるべきでない作業の手伝い。
またあるときは、わけのわからない顧客要望の謎解き。

うまくいって当たり前、どんなに難しい課題をクリアしても、対して評価はされない。
うまくいかないときは、当たり前のように自分のせいにされる。

更新しても更新しても正しくならないWBS。
処理しても処理しても蓄積していく課題管理。

メンバーもベンダーも、言うことを聞きやしない。
マネージャとはいえプレイングだし。
クライアントの言うことはコロコロ変わるし。

ふと気づくと、自分ばかり損をしている気がする。

仕事そのものは嫌ではない。自分の能力や努力が足りないとも思えない。
なのに、なぜか、感情に蓋をしないと、業務と向き合えない。
イラッとしたり、ピクっときたり、ザワザワしたり、常に頭が消耗している。

このままのキャリアではいけない気もする。転職だけでなく、独立も考える。
とはいえ、安定した収入を捨てて、環境を大きく変えるのもちょっと・・・。
AI時代だし、不確実だし、このさきどうなるのかも、わからないし。

・・・以上のような心のつぶやきが、日々、心のなかに、浮かんでは消えて。

 もし、そんな浮かんで消えてが頻繁に繰り返されているようでしたら、それは心のSOSなのかもしれません。

それは心のSOSかもしれない

 SOSを聞こえないふりをして、あるいは聞こえても我慢して、ストレス発散や趣味にお金を使い、サウナだキャンプだとまぎらわせ、どうにかバランスを取っている人も多いかも知れません。もし、最初はささやかなつぶやきだったのが、徐々に被害感情や強い承認欲求へと変わり、いつしかそれがイライラや倦怠感へと発展してしまったとしたら、それは明らかに危険な兆候です。

 「Life」と「Work」のバランスシートは、振り子のように上がったり下がったりを繰り返します。それは、思ったよりも不安定です。

 プロジェクトマネジメントという仕事は、ただただひたすら孤独な仕事です。あらゆる案件には個性があり、いつも同じことをすればうまくいくということはありません。ゆえに、目の前の状況に、自分が自分で答えを出さなければならない。それがどんなに優れた答えだったとしても、他者はそれには気づいてくれません。

無限に情報が押し寄せるから、心が悲鳴をあげる

 どうしてこんなにもやもやするんだ?と考えると、明らかに、私たちの生活がデジタルサービスや情報に囲まれすぎている、ということに気付かされます。

 PMならではの情報過多問題は、まさに環境的・構造的問題だらけです。チャット、課題管理、チケット管理、WBS、会議、議事録、報告、見積、Slack通知・・・平日も土日も関係なく、スマホが「あれをせよ、これをせよ」と語りかけます。

  現代プロジェクトでは、情報システムやソフトウェアを成果物として生み出すことが、ひとつの典型となっています。その過程においても情報システムを盛大に活用します。しかし、世の中に、使いやすい情報システムは少ないものです。便利にしようと、改修や建て増しを重ねた結果、さらに複雑怪奇なものになったりすることもよくあります。
 情報システムやソフトウェアによって、本当に私たちの仕事は効率化され、暮らしは幸せになっているのだろうか・・・ときどき、よくわからなくなって、茫然とします。

 社会生活に適応していると見せかけて、心と身体に負担をかけつづけ、気づいたときにはポッキリと折れてしまう。それが現代社会で、適応障害やうつ症状といわれるものの実相です。
 その前兆には、睡眠の不調やアレルギー症状の悪化、過度の飲酒などのサインが出るのですが、どうしても、見て見ぬふりをしてしまいがちです。見て見ぬふりを続けると、いつかどこかで、ポッキリと折れてしまうのが、人間の心です。

良い人生、良い生活の本質は「めぐりを良くする」こと

 そうならないための最大のキーワードは「めぐりを良くする」です。

 気持ちや精神的なエネルギーだけでなく、お金や人間関係も含め、また血液や呼吸も含め、様々なもののめぐりが良くなること、言い換えれば、滞りや偏りを減らすことが重要です。
 この薬さえ飲めばいい、とか、転職して人間関係をリセットしたらどうにかなる、といったような、わかりやすい解決策で、すぱっと綺麗に解決できるというものではありません。総合的に、トータルに悪い部分を見つけ、順序よく、バランスよく、対処していくことが必要です。

そのための、最短の近道は「思考の外在化」

 めぐりのよい生活を手に入れるためには、どうすればいいでしょうか。

 転職?それもひとつの方法でしょう。しかし、次に出会う職場が理想の職場とは限りません。いやむしろ、どこもかしこも、似たような問題に悩まされているかもしれません。

 スキルアップ?たしかにそれも、あるかもしれません。しかし、仕事の処理能力を増やした結果、会社や世間はその分ゆとりを与えてくれるわけではありません。むしろ「仕事の報酬は仕事」とばかりに、大きくなったキャパを埋めてくれるだけ、ということも、よくあります。

 プロジェクトマネジメント業務の圧迫感やストレスに直面したときにすべきことは、まず「誰かに話を聞いてもらう」「そして自分の心と身体の声を、自分で聞く」ということが最善であり、唯一の解決策なのです。

 ストレスが重篤化したら、それこそカウンセラーに相談するとか、心療内科に行ってみる、ということが選択肢となりますが、筆者の経験上、その選択肢を選ぶ段階まで到達してしまうと、そのときには「すでに遅し」です。そこまでいく手前でどうにかしなければ、回復への道は遥か遠い道のりとなってしまいます。
 そして、ひとりでぐるぐると考え続けるのも悪手です。これにはAI壁打ちも含みます。いい思考も、わるい思考も、誰かに向かって出さないと、自分のなかでバイアスを増幅するばかりで、適切な結論に至るということが、案外とても難しいのです。

 かといって、職場やチームの誰かに話すといいのか、上司との1on1なのかというと、それも違う。利害関係や距離感が濃すぎる人と話す場では、かえって出せない話題もあります。
 利害関係のない第三者に、純粋に客観的な立場で壁打ちしてもらう、その壁から反響してきた自分の声を聞く、ということこそが、最善の選択肢となります。

メンタル未病ケア、という発想

 早めに状況を客観視し、問題があったら早めに取り除く。
 これこそ人生の達人の生き方といえます。

 東洋医学に「未病(みびょう)」という概念があります。

 未病とは、健康と病気の間にある「病気ではないが健康でもない」状態を指す概念です。自覚症状があるのに検査では異常がない、症状はないのに検査で異常値が出るなど、放置すると病気に進行する可能性が高い段階を指します。

 「まだいける」「もう少し頑張れる」とごまかしごまかしで、心身の不調を放置して、ある時点でおおごとになってしまう、ということを避けるために、ゴトーラボでは「メンタル未病ケア」の取り組みを開始しました。

 具体的には、月に一回、60分の、オンライン壁打ちセッションを実施します。

 壁打ちツールとして、「プ譜」という独自のツールを用います。これは、ルーチンワークでないあらゆる取り組み(それは「人生」も含みます)の進め方を言語化・構造化・可視化し、客観視をして、実際に行動をしてみて、振り返るというツールです。筆者は過去に、数千人を超える方々に、主に研修という場でこの使い方を伝授してきました。

 メンタル未病ケアのための、純粋壁打ちサービスでは、あなたになりかわって、あなたの話を聞いて、あなたの思考の棚卸しを手伝います。ふたりで一緒に、現状を正しく理解し、よりよい未来を描きます。

 費用は、初回は無料トライアルが可能で、続けたい場合は有償で対応します。
 一回のセッションでクリアになる方も多いので、その場合はノーコストで結果が得られます。

 以下のページに、サービスコンセプトと予約フォームを設置していますので、ぜひ、ご覧になってください。

 もし、実際に壁打ちセッションをしてもらうまえに、どんなサービスなのか、過去どんな事例があったのかを知りたい、という場合は、以下の連絡先に、ご一報をいただけますと幸いです。

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後藤洋平,ポートレート

プロジェクト進行支援家
後藤洋平

1982年生まれ、東京大学工学部システム創成学科卒。
製造業DX・人材ビジネス・IT開発・新規事業などの経験から、プロジェクト活動における「未知」という難しさを痛感。解決策を模索するなかで、学生時代に学んだ設計学・サービス工学のプロジェクト活動への応用を着想した「プ譜(プロジェクト譜)」は、進行設計を計画書ではなく「譜面」として表現することで、管理に寄りすぎず、柔らかな進め方ができる手法として、静かながらも長年の支持を得ている。

組織マネージャ、ITプロマネ、二児の父という三足のわらじが履ききれなくなって、2019年5月に独立。企業研修や実務支援に取り組むなかで、どの業界、企業、人にも共通する悩みがあると理解し、なにか一助になりたいと思いながらも試行錯誤を続けている。近年はプ譜を用いた壁打ちセッションを試行中。

著書

・予定通り進まないプロジェクトの進め方(宣伝会議)
・見通し不安なプロジェクトの切り拓き方(宣伝会議)
・紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本(翔泳社)
・“プロジェクト会議”成功の技法 チームづくりから意思疎通・ファシリテーション・トラブル解決まで(翔泳社)
・決まるプレゼン・会議の組み立て 意思決定のための「場」の演出論(ビジネス教育出版社)

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